思考断片
満員電車
最近、郊外に引っ越したので、通勤時間が前より長くなった。フレックスタイム制なので、なるべく混雑時をさけて出勤するようにしているが、それでも結構混んでいる。直行で朝早いときは、その混み具合は半端ではない。
そういえば、私がまだ新入社員だった頃も、満員電車に毎日乗っていたが、そのときの車内の雰囲気と、今の満員電車の中の雰囲気は少し違うような気がする。昔は、ぎゅうぎゅう詰めになりながらも、多くの人の表情に多少の余裕があったような気がする。というより、心の余裕があったから、過酷な満員電車にも耐えられたのだろう。
しかし、今改めて満員電車の中で、人々の表情を見てみると、鬼気迫る雰囲気を発している人が少なくない。皆何にそんなにいらいらしているのであろうか? いや、考えてみればそうかも知れない。家では、年頃の娘に毛嫌いされ、会社では上司の理不尽な要求に顔をゆがませていたら、一体どこで心の安らぎを得たらいいのか。その上で、満員電車だったら、泣きっ面に蜂だ。
今の時代、満員電車はよくないと思う。これはもう、国の政策として、満員電車解消を打ち出さなければならない時期にきていると思う。
[2018/02/20]