思考断片
いっぱいっぱいの状態
最近、京王線沿線に引っ越した。京王線は、人身事故などで、電車が止まってしまうことが結構多い。
今日も帰宅時にダイアが乱れていて、会社の最寄り駅のホームは人で溢れていた。ホームに入ってくる電車もかなり混んでいるので、ホームに溢れる人たちは、当然ながら、そのうちのほんの一部しか電車に乗れない。
東京ってそうなんだ、と思った。狭い血管の中を多くの人たちがひしめくようにぎりぎりの状態で移動している。ほんの少しの異変があれば、すぐに血管が詰まったり、収縮したりして、人々は締め出され、ホームにひしめき合い、ひどいときはホームからも溢れ出る。
いっぱいいっぱいの状態で、ものごとがかろうじて進行しているのが東京なんだ。そんな街にさまよう人たちの心も体も、同じようにいっぱいっぱいの状態だ。
[2014/01/24]