月刊ブランスリー鬼のデスク
実は、無名のパン屋を取り上げることの方に、より生き甲斐を感じたりしています。
ブランスリーはパンの専門誌で、その記者達は、元気のいいベーカリーを取材したり、パン業界で行われる様々なイベントを取材したりして、日々記事執筆に励んでいます。
著名なパン職人も取材しますが、あまりパン業界では知られていないパン職人やパン屋も積極的に取材するようにしています。実は、無名のパン屋を取り上げることの方に、より生き甲斐を感じたりしています。
今の世の中、情報化が極端に進み、実際に日々生活し、活動していると、それほどには実感が伴わないことも多いのですが、10年前と比べても、まったくの別世界になっています。フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSが花盛りで、情報共有の場が、パン業界全体、日本全体、世界全体へと広がっています。
こうした状況下では、著名なパン職人達は、放っておいても、自分で自分の情報を発信します。
一方で、情報発信のインフラが高度に整った状況の中でも、自分を表現しない多くの人達がいることも事実です。そして、そうした人達の中にも、いや、そうした人達の中にこそ、優れた才能を持った人が多いように思うのです。
自分を表現できる人は魅力的だと思いますが、そもそも人から評価されること自体に興味がないくらい、ひとつのことにのめり込んでいる人も同じように魅力的だと思うから、ブランスリーはそういう人達を一人でも多く取材できるよう、頑張っていこうと思います。
[2016/07/16]