思考断片
幸せを感じ取る力
ここ1週間ほど連日35度の猛暑日が続いている。梅雨明けそうそうに、いきなり猛暑続きで、身体が付いていかず、うんざりしていたが、3日も猛暑日が続くと、それほど苦痛に感じていない自分にふと気づいた。昼間暑い中を外で過ごしてるときに、ふと頬に当たる一陣のそよ風に、「生まれてきてよかった」とさえ思うほどの、ほのぼのとした幸福を感じる。そうなんだ、人は、どんな状況の中でも、その状況に順応し、その中で、幸せを感じ取る力を磨いていくんだ。昔、子供の頃、クーラーなどない真夏の縁側で、上半身裸で家族で真っ赤なスイカを食べたものだ。そのときのスイカのみずみずしさ、風鈴の音のすがすがしさ、そよ風のここちよさ、母親のやさしさ....。そんなことを噛締めるだけで、十分に幸せだった。猛暑が続く今日この頃、そんなことをふと考えた。
[2013/07/16]