思考断片

これまで聖域とされてきた高度な頭脳労働の市場が、極めて短期間のうちに激変してしまうことを意味する。

 

日々をリアルに生きていると、対峙している様々な事柄が現実的すぎて、客観的に実感できないことが多いが、実はAI(人工知能)が人々の仕事や私生活の様々な場面で、必要不可欠なものになっている。

このことは特にビジネスの世界で顕著だ。世の中のステージを多分10段階ぐらい一気に引き上げてしまったのは、「チャットGPT」に代表されるいわゆる生成AIと呼ばれるものだ。

でも多分、多くの日本人はまだそのことに気付いていない。早く気づいてほしいと思う反面、多くの人が気づくまでに時間がかかればかかるほど、その間に付けることができる差は大きくなると思ってしまう自分もいる。

「チャットGPT」の活用法は、我々が住む銀河系にある恒星の数より多いかも知れないが、そのすごさを示す一つの在り様を以下に示す。

ある商品のマーケティングを行い、大々的に販売していこうとするとき、そのプロジェクトマネージャーの立場になって考えてみよう。

彼が率いるチームには、商品企画開発、マーケティング、販売、広報などの各専門家が必要になるだろう。

各分野の専門家が様々な分析を行い、それに基づいてプロジェクト推進のためのロードマップを作成し、それらが有機的に繋がって全体のプロジェクトが進んでいくわけだが、「チャットGPT」は、チーム内のすべての専門家が行う高度な頭脳労働を一人でやすやすと、しかも驚くほど短時間でこなしてしまうのだ。

これには、プロジェクトマネージャーの最高レベルの能力が必要だが、これはすなわち、これまで聖域とされてきた高度な頭脳労働の市場が、極めて短期間のうちに激変してしまうことを意味する。

[2024/10/22]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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