思考断片

広島県安芸高田市の市長だった石丸伸二氏が2位に入り、その予想外の健闘ぶりに多くの人が驚いた。

 

7月7日に行われた東京都知事選で、事前の予想の通り、小池百合子氏が3期目の当選を果たした。

当選はできなかったが約166万票を獲得して、広島県安芸高田市の市長だった石丸伸二氏が2位に入り、その予想外の健闘ぶりに多くの人が驚いた。

彼は、都知事になった場合の公約を自身のYouTubeチャンネルで、わかりやすく説明していた。

柱が全部で9つあって、そのひとつの観光産業の振興で、インバウンド需要の取り込みについて、まだ伸ばす余地があるとした上で、今話題になっている二重価格の問題と絡めて、外国人から宿泊税を多めにとるのがいいのではないかと話していた。

それを財源にして、都内の観光資源の更なる充実を図れば、ある意味観光資源を利用する外国人が受益者負担する形になるし、今の円安を考えれば、外国人観光客が享受する為替変動による増加分の価値の一部を増額の宿泊税に充ててもらうことには納得感があるのではないかと話していた。

為替が円高に振れたら外国人の宿泊税を安くするのもありなのではないかとも。

こうしたことを嬉しそうに話す石丸氏の姿に私は好感を持った。

しかしながらである。選挙特番での石丸氏の各局アナウンサーに対する回答の仕方は何なのだろうか。

石丸氏は、各局のアナウンサーが、石丸氏が不毛と考える方向に回答を誘導しようとするのが許せないと言うが、私は、彼がメディアに対するアンティテーゼを主張する自分の勇敢な姿を全国に放映させる方向に強引に誘導しているのが許せなかった。

というか、生理的に深い嫌悪感を抱いた。

[2024/07/21]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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