思考断片

徒歩や籠を移動手段としていた江戸時代の人たちは、いぐら頑張ったって、新幹線や飛行機を使う現代人には勝てねーんだがんな!(U字工事風)

 

OpenAI社のChatGPTをはじめとする生成AIと呼ばれるシステムが、世界中に激震をもたらしている。

人類の歴史の中で、例えば電球の発明で、ランプから電灯に替わった時や、エンジンの発明で馬車から自動車に替わった時などの衝撃と比べても、今回の生成AIの衝撃の度合いは、比較にならいほど大きいと言える。

パン業界でも、生成AIを自分の武器に仕立てるために着々と準備を進めている人達がいるに違いない。怖いのは、想像力の欠如から、この巨大な時代の流れから取り残されてしまうことだ。

昔パソコンが普及した時に、「私はアナログ人間だから」などと、半分誇らし気に言っていた人達がいたが、もし今回の激震に向き合わない人達がいたら、彼らは、移動手段に飛行機や新幹線を使っている現代人に、徒歩や籠、馬などを移動手段に使っていた江戸時代の人達が立ち向かうような勝負を挑む羽目になるだろう。結果は火を見るより明らかだ。

ChatGPTはパン屋さんにも大いに役立つと思う。例えばChatGPTに「うちは住宅街にあるパン屋です。最近原材料費の上昇が止まらなくて、利益が出にくくなっています。何か良い対策はありませんか?」と聞いてみてほしい。

だれが考えても絶対に正しいといえる回答に交じって、たまにあなたの発想では思いつかないような対策を挙げてくれる。これが狙い目だ。

[2023/07/21]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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