思考断片
WindowsもiOSとAndroidのような専制主義的な空恐ろしいシステムに近づきつつあるのか...
ブランスリー報道社は、パン屋さんのために独自開発したパンの原価と栄養素含有量を計算するソフト「原価計算女王」を販売しています。
WindowsのOSで動くPC用のソフトですが、今、そのWindowsのPC上で動くソフトを一般のユーザーに提供するための手段に異変が起きています。
Windowsはパソコン用のOS市場で7〜8割のシェアを占めますが、その人気を支えてきた理由の一つが、ソフトの種類の豊富さと、ソフトを開発してユーザーに提供するメーカーが享受してきた、ソフト提供に当たっての自由度の高さです。
デジタル署名しなければならないなどのハードルはありますが、基本的には誰でもネット上で自由にソフトを配布することができます。
しかし、最近Microsoft社は、Microsoft Store以外からのソフトのダウンロードに際して、警告メッセージを表示するケースが見られるようになりました。ソフト開発者を広く歓迎し、自由にネット上で配布してもらおうというMicrosoft社の自由で開かれた社是に暗い影が差し込み始めているような気がしてなりません。
スマホアプリ市場のように、iOSとAndroidの各OS上で動くアプリは、すべてApp StoreかGoogle Playを通して配布しなければならないという専制主義的な空恐ろしいシステムに近づきつつあるとしたら、民主主義を声高らかに標榜してきたWindowsは、自ら衰退の道へ進みつつあると言わざるを得ません。
App StoreとGoogle Playでのアプリの販売に当たっては、売上の15%から30%が搾取されます。これに対しては、2月9日に公正取引委員会が「独占禁止法上問題となる懸念がある」との見解を示しています。
[2023/03/24]