思考断片

「人手不足が解消できなければ、店の営業規模を縮小するという選択肢もある」という意見が、私の心に響いた

 

僕が発行するパンの雑誌で、「人手は足りていますか?」のテーマでの特集は組んだ。

その中で聞かれた「人手不足が解消できなければ、店の営業規模を縮小するという選択肢もある」という意見が、私の心に響いた。確かにそうだと思う。

あちこち手を尽くして、人手を確保し、辞めないようにといろいろ気を遣って身をすり減らすより、オーナー一人で持続可能なペースで最大限働き、販売は奥さんが担当するというスタイルで地道にやっていく方がいい場合もあるはずだ。

夫婦に最終的にいくら残ればいいのかや、店舗が自分のものか賃貸かや、その他もろもろの条件によって変わってくる話なので、一概には言えないが、現在の規模を維持しなくてはならないという固定観念に縛られているだけで、現状の様々なポイントをチェックしてみると、現状維持の必要などまったくなかった、ということもあると思う。

人の管理に使っていた多大な労力がなくなれば、パンの品質や店のオペレーション自体について深く考えられるだろう。そうすれば「パン業界の小さな巨人」になれるかもしれない。

ただ、現状とは違うスタイルへ大きく舵を切る場合は、店の財務状況に多少なりとも余裕がなくてはできないので、来月の運転資金の心配をするようになってからでは手遅れだ。

世の中の状況とオーナーの心持ちを照らし合わせて、決断は早めにするのがいい。

[2023/02/20]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
こののアバターは、ネット空間における社長の姿です。J社長と呼んでください。積極的に情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

J社長の出演動画