思考断片
新型コロナはまだ単なる風邪ではない。
新型コロナウイルスの感染者数の高止まりが続いている中、今年の夏は行動制限のないお盆休みとなった。感染者が増えるたびに一定の行動制限が設けられてきたこれまでと比べると、少し様子が変わった感じもする。
そこで、ちょっと調べてみた。まず、厚生労働省の公開データによると、コロナによる全国の死亡者数は、2021年8月17日から2022年8月16日までの累計で2万223人。同期間の全国のコロナ感染者数の累計は1477万5953人。
一方、厚生労働省の人口動態統計によれば2019年のインフルエンザ死亡数は3571人。さらに、国立感染研究所の公開資料によると、2018年第36週から2019年第17週までのインフルエンザ患者数の推計値は、1200万人であった。
また新型コロナ対策を検討する専門家グループが提出した資料によると、オミクロン株に感染者した場合の致死率は、今年1月以降の暫定値で0・13%程度。2020年1月から2021年10月までの新型コロナ感染の致死率は4・25%。複数の方法で推計した季節性インフルエンザの致死率は0・006〜0・09%。
新型コロナはまだ単なる風邪ではない。
[2022/08/20]