思考断片
もし違う職業に就いていたら...
僕はたまに、もし違う職業に就いていたら何をしたかったかと、色々想いをめぐらせることがある。
もし僕が弁護士だったら、絶対にやってみたいことがある。それは、国や大企業が、強者の論理を振りかざして、我が物顔で自分たちの思惑を弱い立場の善良な市民に対して押し付けて、泣き寝入りさせるような細かな事例を丹念に拾い上げて、共通のテーマで束ねられる人たちを集め、「おかしいことはおかしい」とみんなで堂々と声を上げられるような仕組みを作ることだ。
例えば、役所の、その管轄業界で生業をたてる弱小企業の人たちに対する様々な指導の中の合理性を欠く事柄や、大手IT企業の弱小IT企業に対する理不尽な仕打ちなど、強者の横暴としか思えない事柄が、僕の目の中には頻繁に映し出されるのだ。
日本には、日常の小さな理不尽に対して、個人が法に照らしておかしくないかと考える習慣がないので、一定レベル以下の小さな違法行為は、強者のやりたい放題になっているように思える。
最近は、そうした強者の小さな理不尽に、集団訴訟によって対処しようとする仕組みが散見されるが、僕が弁護士だったら、その仕組みを運営する団体を是非とも作りたいと思う。
[2020/08/28]