思考断片

郵便局の浮世離れしたビジネス感覚には、たびたび度肝を抜かれてきた。

 

かつて小泉純一郎元首相の肝煎りで民営化された郵便局だが、その浮世離れしたビジネス感覚には、たびたび度肝を抜かれてきた。

当社はかつて大量に本やDMなどを発送するときは、郵便局のゆうメールを利用していたが、あまりにも融通が利かない対応にたびたび見舞われたため、ヤマト運輸に切り替えた。

ゆうメールを出すときは、当社のある地区の郵便局の本局が車で集荷をしてくれていたのだが、確か午後5時までに電話すれば対応してもらえるという約束をしていて、午後4時に集荷依頼の電話をしたところ「今日は忙しかったので、もう集荷はできません」と断られたことがある。「いくらなんでもそれはおかしいでしょ」と抗議したが、理解は得られなかった。

今年2月から、ヤマトのDM便がなくなり、ヤマト運輸がこれまで通り集荷し、郵便局が配達する「クロネコゆうメール」がスタートした。当社も2月に同サービスを初めて利用したが、「信書でないことが確認できない」と戻ってきてしまった。

雑誌なので親書でないことは明白で、郵便局が公式に求めている発送の要件に従って、中身を確認できるように封筒に窓をつけたのにも関わらずだ。限りなくめんどくさい相手だ。

そもそも、なぜ信書の扱いを郵便局に独占させ、ヤマト運輸など、郵便局よりはるかに優秀と思われる企業に扱わせないのか。

「国民の通信の自由と秘密を守るため」などというのは詭弁だ。差し出す本人が、公開されてもいいと言っている文書の秘密をなぜ守る必要があるのだろうか。

差し出す本人の通信の自由を限りなく束縛しているではないか。大丈夫か、日本。

[2024/02/21]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
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