思考断片

商品が売れるかどうかは、その商品の客観的な価値ではなく、その商品について消費者が認知する主観的な価値によって決まる。

 

消費者にものを販売しようとするとき、様々なマーケティング活動を行うが、成功するか否かは、結局のところ、消費者の懐に入れるかどうかで決まる。

消費者の需要を特定し、それを満たす商品を開発し、消費者がその商品にリーチできる道筋を作ったとしても、それだけで売れるものではない。商品が売れるかどうかは、その商品に価値があるかどうかではなく、その価値を消費者が認めるかどうかで決まるからだ。

いま仮に、その商品の客観的な価値が100で、80以上だと消費者が認めれば、売れるとしよう。売れるかどうかを決めるのは、商品の客観的な価値ではなく、消費者が認知する主観的な価値であるから、売るためにはこれを80以上にしなくてはならない。

消費者は未知のものに対しては警戒感を抱いて、かなり厳しい採点をする。正当な評価は決して下さない。

逆に、一定以上の信頼感を抱いている既知の人、または会社が作った商品については、その価値を理解しようとして好意的な採点をする。

その商品の客観的な価値が前述のように100であれば、それに近い評価をしてくれる可能性が高い。

初めて聞くメーカー名の家電製品を買うのは不安ではないだろうか。つまり、商品が売れるかどうかは、消費者の懐に入れるかどうかで決まるのだ。

最近思うのは、消費者の懐に入るために行う様々な情報発信の内容に、インパクトを持たせることが重要なのではないかということだ。

因みに、消費者の懐に入り過ぎて、消費者が認める価値を200などと、不当に高くしてしまうと、怪しい商売になりかねないので要注意だ。

[2024/01/21]

INFORMATION

小平隆一
(James Odaira)
株式会社ブランスリー報道社
代表取締役社長

青山学院大学英米文学科中退
武蔵野美術大学油絵学科卒業

東京都世田谷区在住
こののアバターは、ネット空間における社長の姿です。J社長と呼んでください。積極的に情報発信をしていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

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